金融と分散型

仮想通貨の技術革新により、ユーザー同士が全く新しいエコシステムの製品、サービス、ツールなどを直接取引することを可能にした、新しい金融システムの構築が可能になりました。

貸付、借入、利息の獲得、保険の加入から、デリバティブや先物などのより複雑な金融商品に至るまで、利益追求と不透明なプロセスに代表される従来の金融システムに代わる、まったく新しい分散型金融産業が誕生したのです。この新しいインフラでの通貨システムは仮想通貨を中心に展開し、それらの通貨を使用して構築された金融システムは分散型金融 (DeFi) と呼ばれています。

DeFi は、金融システムの規模、スピード、接続性を向上させます。DeFi は、夜間、週末、休日、自然災害時など、最もお金が必要な時間帯にを閉鎖してしまう「銀行の営業時間」とは無縁で、インターネット接続さえあれば誰でも、いつでも、どこでも利用できます。これまでにないレベルの透明性と検閲への耐性を備え、誰もが DeFi を使って取引や監査を行い、その上にサービスを構築することもできます。

DeFi は、プロトコルのコミュニティで構成されています。それらは、公共財として作成されたツールです。

何ですか？

誰かが、あなたがローンを組むことができるプログラム（Ethereum 上で、プログラムはスマートコントラクトと呼ばれます）を思いついたとします。DeFi では、これは「貸付プロトコル」と呼ばれます。これらのDeFiプロトコルは、誰がアクセスしていても、プログラム通りに予測可能で機能し、ブロックチェーンレコードを通じてその使用が完全に透明化されます。その貸付プロトコルが発行されると、誰でも、それを使ってローンを組んだり、コードをコピーして独自のバージョンを作成できます。この意味で、それは公共財、つまり私たち全員のための資源と見なされます。

プロトコルコードは公開され、誰でも利用できるため、詐欺や有名な DeFi プロジェクトのコピーが存在し、あなたのウォレットを狙っています。大切なのは、自分が意図する DApp とやり取りしていて、トークンをどこに置いているのかを把握しておくことです。

これらのプロトコルを取り巻く激しいイノベーションにより、DeFi はいくつかのプリミティブ (現在利用可能な根本的に新しいタイプの金融ツール) を生み出してきたと言われています。

トークンの種類や用途が多様化しているため、トークンを別なトークンに交換する機能は、DeFi や Web3 全体を利用していく上で不可欠です。これはスワップトークンと呼ばれ、DeFi の基本的なプリミティブです。

これらのことを学んだばかりの人にとって朗報なのは、MetaMask のウォレットにはスワップ機能が組み込まれていて、これが実によく機能するということです。ここではスワップの方法を紹介します。